日本足の外科学会 The Japanese Society For Surgery Of The Foot

足のコラム

18stride width

冠状面における歩行に関する用語について。
WhittleのGait analysisによると、「歩隔stride width:左右の下肢のそれぞれの歩行線の間隔のことで、歩行基盤walking baseや、支持基盤base of supportとも呼ばれ、左右の踵の中心の側側距離で計測する」と定義されているが、以前の用語集では「歩隔step width:踵から進行方向の中心線までの距離」、「ストライド幅stride width:歩行時、右踵から左踵までの距離」と定義されていた。

PubMedで検索したところ、step widthが231件、stride widthが148件であったが、step widthを用いて左右の下肢の間隔のことを表している論文も散見され、混同して使用されている。stepとstrideの定義から考えると、両下肢の間隔を表す用語としては、歩隔stride widthの方が適切であると思われるので、Whittleの定義に基づいて変更した。

M. W. Whittle: Gait analysis. 3rd Eds, Butterworth-Heinemann, 2002.
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