日本足の外科学会 The Japanese Society For Surgery Of The Foot

足のコラム

12Lauge-Hansen分類とWeber分類

足関節の果部骨折に対する分類としてよく用いられるものにLauge-Hansen分類とWeber分類が挙げられる。前者は受傷機転に基づいた分類で、後者は骨折線と脛腓靭帯結合部との位置関係に基づいた分類である。Lauge-Hansen分類では回内pronationや回外supinationといった足部の肢位と、内転abduction、外転adductionあるいは外旋external rotationといった力の伝達される方向により表記される。尚、過去には外返しを意味するeversionという言葉を用いていたが、近年では距腿関節内で距骨にかかる力の方向としてexternal rotationとされるのが一般的である。一方Weber分類は腓骨の骨折高位に基づいた分類で、簡便で術式選択など治療上も実際的と言われている。

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