日本足の外科学会 The Japanese Society For Surgery Of The Foot

足のコラム

07Köhler病とFreiberg病

Köhler病は小児の足舟状骨になんらかの原因で骨壊死を生じる骨端症の一つで、X線上特徴のある所見を呈し、1~2年の経過で自然回復する予後良好で比較的まれな疾患である。1908年Alban Köhler(ドイツの放射線科医)が初めて3症例を報告し、淋疾との関連を指摘して以来、多数の症例報告と原因に関する研究がなされている。3~7歳の男子に多く、1/3が両側性に発症する。原因は、外傷説、感染説、骨化異常説、胚芽異常説、血管障害説など諸説あり確定していないが、足舟状骨は足内側縦アーチのkey stoneであり、応力が集中し、骨核出現が足根骨の中で最も遅いため力学的に弱く、活発に運動するようになった状態に対応できず局所の血行障害を生じて発症すると考えられている。

Freiberg病は、1914年に“Infraction of the second metatarsal bone”として初めてAlbert Henry Freiberg(アメリカのシンシナティ大学整形外科教授)が6例を報告した。その10年後の1924年にKöhlerが報告しており、欧州では第2 Köhler病としてよく知られている。アメリカではFreiberg病と呼ばれる方が一般的のようである。この疾患は中足骨骨頭部の骨端線が閉鎖する前に骨端核に無腐性骨壊死をおこすもので、特に荷重負担の大きい第2中足骨の発症がほとんどである。ときに第3、まれに第4中足骨にも発症し両側のこともある。発症年齢は10~14歳、75%が女性で、欧米人に多く日本人には比較的少ないとされる。原因は不確定であるが、Freibergらの外傷説が、Köhlerらの炎症説より優位にある。足の外科用語集では、Freiberg病の同義語として、1)第2 Köhler病、2)中足骨骨端症と併記している。

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