日本足の外科学会 The Japanese Society For Surgery Of The Foot

足のコラム

05先天性内反足

足の外科領域での先天性内反足とは、特発性内反足を指し、内反足のみが唯一の変形(奇形)であるという変形を意味する。脳性麻痺、二分脊椎や先天性多発性関節拘縮症などの神経筋疾患による症候性内反足変形とは完全に鑑別する必要性がある。

また体位性内反足や内反足位Klumphaltungなど子宮内足部肢位によるものは先天性内反足とは鑑別を要する。これらは診察時に容易に徒手整復が可能で、特に他動的に背屈させることができる。診断上、内反足ではなく、内反足位と表現する必要性がある。

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