01os tibiale externumとaccessory navicular
足の舟状骨の内側にみられる過剰骨を「外脛骨」というが、この用語は1896年にPfitznerがos tibiale externumと命名したことに由来する。この名称は系統発生学的な概念において、四脚獣についての古い解釈に基づいてつけられたが、現在ではこの骨は、発生学的に舟状骨を構成する第3の要素であることがわかっている。Trolleは"externum"は誤用であり、はずすべきであると主張している。これに基づいてSarrafianは、著書の中で「外脛骨」をos tibialeあるいはaccessory navicularと記載している。現状では、英語ではほとんどの場合accessory navicularと記載されており、わが国においても概念を正し、「外脛骨」を「副舟状骨」と記載するのが適当と考えられる。